Kraftwerk – Autobahn (1974)


★★★★☆
元祖テクノポップ。当時のシンセサイザーはまだそれほど多重発声ができないせいか、音数が非常に少ない。音質も、スーファミに毛が生えた程度。ドラムマシンに至ってはファミコン並み、時々ずれるので手動でたたいてるのかもしれない。しかしこの音を1974年に出していたということは刮目すべきだ。ファミコンは1983年発売、スーファミなんて1990年発売なんだから、いかに当時前衛的であったろうか。使われたシンセはミニモーグだったそうで、こいつは今でもさまざまなアーティストが現役バリバリで使っている。。ちなみに当時は、フォルクスワーゲンと同じ値段だったらしい。
表題曲AutobahnはYMOを思わせる、いやYMOがパクったと思われる8ビートで22分40秒も延々走り続ける曲。ボコーダーもまんまYMOが模倣してるやないけ。おいおい。もちろんクラフトワークが4年も先行してます。所々に工場勤務のお兄さんが呟いてるようなヴォーカル(?)が入りずっこけかけるが、これも愛嬌か。中盤の車の音はよく大昔のシンセで出せたなぁとおもう完成度。
他の曲ではラストのMorgenspaziegangが良い。うにうにしたシンセの中に気が抜けたリコーダーが入り、非常にシュールな雰囲気を出している。MOTHER2(1994年発売)でこんな感じの曲があったな。20年も先をいっていたということか。


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