CDレビュー: Richard Strauss, Chicago Symphony Orchestra , Fritz Reiner(Cond) – Don Quixote / Don Juan (RCA Living Stereo Collection CD 52)


★★★★☆
リヒャルト・シュトラウスは現代に生きていれば超凄腕の映画音楽家になれたんじゃないかしら。ドン・キホーテのストーリーは知らなかったけれど、タイトルと音楽だけでどのシーンも目に浮かぶようだった。第2変奏のヒツジの群れ、第3変奏のソロの掛け合い、第7変奏の飛行が主な聞き所か。トランペットが異常に上手い。びっくりするくらい真っ直ぐな音を出す。目を見開かされてしまう。ただ全体的に音がぼやけていたように感じた。オケにメリハリがないのかもしれない。
さらにこのCDのおまけ扱いと思われるドン・ファンが超のつくくらい勇猛で雷鳴とどろくカッコよさで、度胆を抜かれた。このシリーズには当たりのCDが非常に多い。60枚入って1万円しない上に名盤ばかりだ。消えてしまった日記に書いた感想では、2枚目のサン・サーンス交響曲第3番、7枚目のチャイコ&ラフマニノフのピアノ協奏曲、14・25枚目のハイフェッツあたりがすごく良かった記憶がある。


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