CDレビュー: Charles Koechlin – Quintettes

★★★★★

[Youtube]同CDの後半、Quintette pour piano et cordes, Op.80

20世紀前半、フランスの作曲家ケクランの室内楽。弦楽4本+ピアノのクインテット。
以前NHKで「クインテット」という番組をやっていた。宮川彬良さんと人形4体がコントや歌、そして本格的な演奏会をする素敵な番組だった。彬良さんのアレンジが優れていることもあって、とにかく演奏がすごい。ピアノと弦が4本あれば、オーケストラに負けない音楽的宇宙が表現できることに毎度感動しながら見ていた。そして、このCDでクインテットの持つ力を再認識した。

音楽史に疎いことを断ってから書くと、20世紀前半に作られた曲は、新しい表現を探すために調性をぶっ壊している過渡期であるためか、崩壊と調和の狭間をさまよっている曲が多いように感じる。調性から外れると秩序から外れるので不安になる。この時代より下ると外れっぱなしで不安なまま終わって意味不明、心にもなかなか訴えかけないのだが、このあたりの時代の作曲者(特にフランス系の人たち)は最後に必ず調和をもたらしてくれるので、自分はそのギャップのせいか、いたく感動する。

後半のOp.80は、1-3曲目ははっきり言ってわけわかめだ。しかし最後の4曲目が素晴らしい。タイトルの”La Joie”という言葉通り、演奏を聴いている間も聞き終わった後も、体の中が喜びで満たされることこの上ない。

別アーティストによるOp.80の演奏。

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