CDレビュー: King Crimson – Earthbound


★★★★☆
音質が悪いことで有名なライブアルバム。確かに悪い、悪すぎる。しかし1曲目21st Century Schizoid Manは長大な爆音即興パートが挿入され聞くものをミスター味っ子で旨い料理が出たときくらいぶっ飛ばす勢いがある。これが1stアルバムにスタジオレコーディング版で入っていたら相当印象が変わっていただろうに。。とにかく音が悪いのが惜しまれる。5曲目Groonもわざと歪ませまくった意欲作だが、やはり1曲目が良い。

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CDレビュー: King Crimson – Islands


★★★★★+
4thアルバム。アルバムとしての完成度は最強レベルだ。洗練され過ぎている。1曲目Formentera Ladyの気だるさと不思議な空間に圧倒されると、2曲目Sailor’s Taleの超即興爆裂金管&ギターでまた圧倒され、そのままちょっと擦れてる3,4曲目を通過したら、あとはただ美しさでまた圧倒される5,6曲目。看板曲Islandsはメロディーが素晴らしい。自分は下降するメロディーに弱いらしい。to↑my↓is↓land…と下がる所がたまらない。この曲だけ全然ロックじゃないけど良い。

東京で挫折して打ちひしがれていた時の一番の清涼剤になった。現時点ではこのアルバムが一番いい。絶望していた時は何故かずっと2ndアルバムのIn the wake of Poseidonが流れていたけれど、同じアーティストに救われた。

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CDレビュー: Fracus & Darwin – Filth And Dumb Hatred(2014)


★★★★☆
UKハードコアの有名どころ、だったらしい。もともと、DDRにWhy notという曲やOn The Breakという曲を提供していたので知っていたアーティストだった。試しに聞いてみたら、良く出来ていて驚いた。ダンス曲は一般的に単調で似たり寄ったりのものが多くすぐに聞くのをやめてしまうのだが、このアーティストは全く退屈させてくれない。

まず2曲目Free Form Fromが良い。エキゾチックなVoと打楽器(マリンバ?)で始まったかと思うとどことなく哀愁を帯びたメロディーで入ってきてやられた。ハッピーハードコアだろうのになぁ。このジャンルでびっくりさせられるとは思わなかった。4曲目Floor Burnのピコピコファミコン音、6曲目Oh Yeahのもの悲しさもよい、8曲目Little Shadowsのオーボエ(不自然に切れてるのは気になるけど)とメインメロディ、サブの電子音も寂しくなって心に残る。この曲が一番好きだな。そう、ハードコアなのに泣き、というこのギャップが印象を残す理由なのだろう。

後半は自分としてはもうちょっと頑張ってくれーという気持ちだが、最終14曲目End On A Hard Noteは非常に良い。ラストのBPMが徐々に上昇するところは是非DDRに収録してゲーム化して欲しい。足が壊れそうだ。洋王道ポップス寄りの曲からドラムンベース、ガバ、トラディショナル、マッチョ系など高速BPMダンス曲のお手本がぎっしり詰まったCDと言えるだろう。何度も聞き直したい。

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CDレビュー: dj TAKA – True Blue (2013)


★★☆☆☆
音ゲーにはbeatmania 2ndmixからずっと親しんできた。自分の音楽的感性には音ゲーが大きな位置を占めていた。そのため、音ゲーのサントラには必ず食指が動く、のだが、年を取って趣味が変わり、今では聞くアルバムいずれも毎回ガッカリする羽目になることが多い。このCDも例外ではなかった。昔はこの人の dj というDJを小文字にしたスタイルを真似たハンドルネームを自分でつけていたものなのだが。

ピアノを多用したトランス系の曲が多く、曲単体では決して悪くないも。が、どれも似ている。進行がかぶってる。1曲目BrokenはColorsとどう違うんだ?3曲目True BlueはTime to empress+Frozen Rayとどう違うんだ?5曲目ZZも完全にAA(嫌いじゃない)の焼き直し、6曲目messageはヴォーカルが耐えられないのでスキップしてしまったし、9曲目ΕΛΠΙΣ、13曲目天空の夜明けはおそらくボス曲なのにださい。12曲目Last Danceはイントロはとてもいいのにヴォーカルが入ったところから曲調が変わって台無し。とどめに14曲目VENUSは何もかも下手すぎる。。

4曲目CARTE BLANCHEと10曲目perditus†paraditusは例外で、とてもよかった。CARTE BLANCHEは浪人時代によく聞いていたトランス大御所のVincent de Moorという人の曲のリミックス。Vincent de Moorの中では一番好きな曲だったので嬉しかった。perditus†paraditusはこれも原曲がVotum stellarumというポップン発の曲で、wacという人との共作。メインテーマが終わった直後の疾走部分+三連符部分が非常に良い。どちらもTAKAさんのオリジナルではない。昔の感性はどこいっちゃったんだろうね。

2枚目のリミックス集も今イチ。rainbow flyer -DUBSTEP RMX!!とColors -sasakure.UK Futurelogic Remix-以外は単調で光るものがなかった。もっと尖ったミックスはないのかなぁ。

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CDレビュー: King Crimson – In The Wake Of Poseidon


★★★★★+
プログレッシブロックバンド King Crimsonの2作目。
2曲目Pictures of a City, 3曲目Cadence and Cascadeと1枚目を若干トーンダウンしたような曲が続くが、まず初めの山が4曲目タイトルチューン、In The Wake Of Poseidon。泣きそうになるストリングスの混じるイントロで始まり、打ちのめされる。哀愁Voとジャズテイストなドラムで進んだ後、全てを投入する2分ほどのアウトロ、ドラムだけで泣けてくる。この曲は終始鳥肌立ちっぱなしになった。

美しい5曲目の間奏曲を挟んで後半戦、キレイに狂ってる6曲目のCat Foodに続く7曲目The Devil’s Triangleは、当時は大変な問題作だったろう。まずホルスト「惑星」の「火星」と思われるドラムパターンに乗せてわけわかめの演奏を8分続けた後、1970年では珍しかったであろうサウンドコラージュ的なものが終盤に展開される。多分カセットテープ時代だろうからこりゃ大変だ。全体的にフリージャズの匂いが感じられる曲。

現時点で、このアルバムが一番好き。

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CDレビュー: Virgil Fox – Encores (RCA)


★★★★☆
Living Stereo 60 CD Collectionの42枚目。
オルガニスト、Virgil Fox によるオルガンリサイタル。オルガンって、まるでタイムスリップしたエレクトーンみたいだ。華やかで美しい音が出る。
有名どころのG線上のアリアや小フーガを押さえつつ、12曲目のシャルル=マリー・ヴィドールのSymphony No. 5 In F Minor Op. 42 No. 1 – Toccataの超キラキラに感動したら、最後は威風堂々。何回聞いてもワクワクする曲だ。中間部からメインテーマに向けて上昇してい所なんか特に。
お勧めの一枚。

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CDレビュー: King Crimson – In The Court of The Crimson King, Lizard

消えた日記には1年半分100枚程度のCDレビューが書いてあったのだが、もう彼方に行ってしまった。惜しい。また1から作り直しだ。

好みの音楽は、主にJazz(モダンジャズ以降), Classic全般, Rock(特にProgressive Rock)、電子音楽全般。
このうちJazz, Classicは聞き始めて2年くらいと日が浅い。


★★★★★
プログレ好きとしては外せないアーティスト。今年は、順番に全部聞いていこうと思う。
King Crimsonの伝説1stアルバム。ロックに様々な要素をごちゃまぜした名盤。フルートやら鉄琴やら平気で入ってる。
のっけから衝撃的な1曲目 21st Century Schizoid Man で始まる。中間の7/8ビート部分のアドリブまみれの部分は秀逸。歌謡曲入ってるEpitaph、ロックとしては非常に変わった構成の切なさ炸裂なMoonchildが印象に残る。


★★★★★
引き続き3rd。1stに比べてジャズ、クラシック色が強く出ていて非常に好み。ドラムが暴れまくってるCirkus, トランペットもピアノもフルートも好き勝手に吹いてるHappy Familyに続き、表題曲Lizardは圧巻の23分超。
Happy Family同様トランペット・ピアノ・フルート・ベースが見事なセッションを繰り広げている背景にはボレロのリズムのドラムが入って、どんどん展開していく中間部がとても好き。

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