CDレビュー: Fracus & Darwin – Filth And Dumb Hatred(2014)


★★★★☆
UKハードコアの有名どころ、だったらしい。もともと、DDRにWhy notという曲やOn The Breakという曲を提供していたので知っていたアーティストだった。試しに聞いてみたら、良く出来ていて驚いた。ダンス曲は一般的に単調で似たり寄ったりのものが多くすぐに聞くのをやめてしまうのだが、このアーティストは全く退屈させてくれない。

まず2曲目Free Form Fromが良い。エキゾチックなVoと打楽器(マリンバ?)で始まったかと思うとどことなく哀愁を帯びたメロディーで入ってきてやられた。ハッピーハードコアだろうのになぁ。このジャンルでびっくりさせられるとは思わなかった。4曲目Floor Burnのピコピコファミコン音、6曲目Oh Yeahのもの悲しさもよい、8曲目Little Shadowsのオーボエ(不自然に切れてるのは気になるけど)とメインメロディ、サブの電子音も寂しくなって心に残る。この曲が一番好きだな。そう、ハードコアなのに泣き、というこのギャップが印象を残す理由なのだろう。

後半は自分としてはもうちょっと頑張ってくれーという気持ちだが、最終14曲目End On A Hard Noteは非常に良い。ラストのBPMが徐々に上昇するところは是非DDRに収録してゲーム化して欲しい。足が壊れそうだ。洋王道ポップス寄りの曲からドラムンベース、ガバ、トラディショナル、マッチョ系など高速BPMダンス曲のお手本がぎっしり詰まったCDと言えるだろう。何度も聞き直したい。

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