図書館巡りが趣味です。隣接自治体の図書館は実際に本を借りることができるので、行ける範囲の図書館に全部行ってみました。趣味丸出しのエントリです。
住むにあたって図書館の利便性を第一義に考える私のような人がもしいらっしゃれば、参考にしていただけると幸いです。
画像がとてつもなく多くなってしまったので、一度区切っておきます。
相模原市立図書館
相模原市の中央図書館的な存在で、かなり歴史を感じさせる建物です。正式名称は「相模原市立中央図書館」ではなく無印の「相模原市立図書館」です。1974年築らしいですね。40年超です。蔵書は偏りなく全種類をカバーしている印象ですが、特に文学全集については大量の蔵書があります。
うわ―ドキドキですね。私は全集系のものに心奪われる傾向が強く、つい目が行ってしまいます。1~100巻などと通し番号が付けられているとテンション上がります。
中は照明の利き具合がいまいちで、暗いです。雑誌・新聞の取扱数も多く、今まで2回行きましたが、2回とも雑誌・新聞を読んでるじいさんが大量にいました。
淵野辺駅南口徒歩3分です。
相模原市立図書館相武台分館
相武台団地に隣接したコミュニティ施設的な図書館です。分館ということもあってか蔵書数はそれほど多くなく、調べ物のために訪れるとやや物足りない印象を受けるでしょう。
しかしきっちり文学全集系を押さえてあるところがすごいです。
相武台前駅徒歩20分。不便です。団地の人向けですね。
相模原市立相模大野図書館
相模大野駅の近く、相模原南メディカルセンター(急病対策センターだそうです)の上に位置しています。今住んでいる家からそこそこ近いため週に1-2回のペースで頻繁に利用しています。
洋書に加え、中国本が多いのが特徴です。中国語の本を公共図書館で取り扱うのは珍しいように感じます。新刊本も続々入荷しています。右端は2012年にノーベル文学賞を取ったモーイェンさんの本ですね。
テーマを決めてピックアップされた本があちこちに展示されています。センスが良いです。
数学・物理学書も充実しています。右上にファインマン物理学が見えます。
このほか写真を取り忘れましたが、「私の履歴書」が大量に置いてある本棚があってそそられました。また朗読CDが他のどの図書館よりも多数取り揃えてあり、料理やランニングの時間に耳から言葉を入れられてとてもうれしいです。
相模大野駅北口徒歩5分。伊勢丹の中を通り抜けて直進すると着きます。
相模原市立橋本図書館
相模原市で最も新しい図書館です。ミウィ橋本という駅ビルにあります。蔵書数はおそらく相模原市トップです。
ビジネス書が山ほどあります。
なんとハングル本も大量にありました。すごい
経済学の教科書もいっぱい。このほかコンピュータ関連の書籍も充実していました。駅に近いということもあってか図書館は大繁盛の満員状態で、自習室の引換券待ちに20人ほどの長蛇の列ができていました。雑誌の在庫も相模原市でトップでしょう。閲覧席も満席でした。
橋本駅徒歩0分。便利ですなぁー
町田市立中央図書館
町田市は東京都ですが神奈川同然なのでここに含めます。私が日常的に通えるギリギリの範囲にあるのでここもよく利用します。
町田市には合計9つの図書館があり、中央図書館が最大の施設です。オールラウンドに何でもそろっていて、しかも数が多い万能図書館です。
ここの特徴は棚の上までぎっしり詰まった本の数です。上の3列は脚立でもないと届きません。上の段は天皇の系譜が延々書いてあるだけの本などかなりマニアックなものが多いです。自動貸出機が設置されており、カウンターまで行かなくても本を借りることができます。
町田の中心街からはやや離れた位置にあります。公式サイトではJR横浜線町田駅から徒歩2分となっていますが、小田急側からだと10分程度かかるでしょう。
大和市立図書館
大和市には5つ図書館がありますが「図書館」と名がつくのはここだけで、他は全て「図書室」扱いです。
相模原市立図書館と似たような古さで、蔵書の傾向も似ています。
とにかく「全集もの」が多いのです。
全集全集
ぜーんしゅう
囲碁もあります。私は読みもしないのにこういうのを見ると鼻血でそうです
大和市徒歩10分。中心市街地からはやや離れています。
座間市立図書館
座間市に唯一存在する図書館です。座間市は文化施設が1カ所に固まって配置されていて、近くに文化会館や市役所もあります。
小さいながらも一風変わった蔵書でした。たとえば文庫の棚には「歴史」「科学」などといったジャンルごとに出版社ごちゃごちゃで本が配置されていて、岩波だろうと学術文庫だろうと一緒に並んでいて面白いと感じました。
また、この図書館はなぜか他のどの図書館よりも医学書が充実しています。「標準~学」シリーズはとても面白そうですが、ふつうは禁帯出になっている参考図書コーナーに置いてある本です。でも座間市では借りられます。医学書なら座間がいいですね。
公式サイトには交通案内がありません。来てもらう気が無いんでしょうか。想定で相武台前駅徒歩17分、座間駅徒歩20分です。特に座間方面からは上り坂がきつくお勧めできません。両駅からバスが出ていますので、これを使うのが無難でしょう。
小田急線相武台前駅下車徒歩15分
相武台前駅1番バス乗り場より
・座間四ツ谷行(立野台・座間駅経由)
・海老名駅行(座間駅経由)
(海10、台04系統)座間駅東口バス乗り場より
・相武台前駅行き(立野台経由)
(海10、台04系統)
市役所・谷戸山公園前下車、徒歩1分
厚木市立中央図書館
厚木市にはこの中央図書館の他に図書室が8つあります。「図書館」と名を冠するのはここだけです。
神奈川県央では他を大きく引き離してダントツの1位でしょう。法事の際に立ち寄った、愛知県最大の鶴舞図書館とタメを張れるのではないかと感じるほどでした(しかし調べてみると鶴舞126万冊、厚木60万冊と2倍近い差がありました。。)。
2Fが一般書、B1Fが専門書フロアです。
文庫の棚です。ブックオフにあるような作家名ごとの仕切りがあります。手前の学術文庫はおびただしい量です。
中国語韓国語の棚。中韓の本を見つけるとうれしくなります。洋書もいっぱいありました。
ドラえもんです。中国名は「哆啦A梦」。中国語は未習得でもなんとなく意味が分かるのがいいですよね。
B1Fのビジネス書棚です。これでも全体の1/3もありません。橋本図書館がかすむほどです。
B1F、充実の理工書。うう羨ましいぞ厚木市民!
本厚木駅徒歩1分。近いですね!
海老名市立図書館
ラストは去年に購入本がみんな廃刊本だったとか料理本ばっかだったとかで世間を騒がせた海老名市立図書館です。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(TSUTAYA)の全面協力でリニューアルされたというこの図書館、一度行ってみたかったのです。
入るといきなりこどもをターゲットにした物販がお出迎えです。1階は蔦屋書店の商品が半分以上を占めており、来館者はカネを出して購入します。
雑誌もたくさんあります。これも販売品です。
そしてスタバです。1階は図書館ではなく、ブックカフェと考えた方がいいでしょう。
1階にはビジネス書の貸出書籍も若干ありますが、大半は販売書籍でした。こりゃ買っちゃいますね。商売がうまいです。
2Fより上は物販はなく、全て貸出本です。並べ方は完全に本屋のそれですね。この図書館は新しい!きれい!ハイセンス!を前面に出しています。スタバと共通なのだと思いますが常にジャズが流れていました。トイレもここはデパートなのか!?と思わせるくらい綺麗でした。
蔵書も悪くありません。堅い本でも比較的新しめの本が多く、図書館特有の手垢のついたきたない本が少ないです。
洗練されたデザインのタッチパネルもありました。公共図書館のUIはダサいものが多いので極めて異色です。
従来の図書館のイメージを壊す施設ですが、清潔な雰囲気には好感が持てました。物販を利用しなければかなり良い施設だと思います。ただ、ビジネス書がほとんど販売なのは欠点ですね。。施設は大好評で、今までに見たどの図書館よりも混んでいました。ブックカフェ、雑誌が主体の書店、図書館、自習室どの目的でも使えますので便利です。
海老名駅から西に徒歩7分です。巨大商業施設のビナウォーク(東)やららぽーと(北)とは反対側にあります。
ランキング
全9図書館をランク付けします。私の独断です。重視するのは主に蔵書数とその種類です。
1位:厚木市立図書館(蔵書数ピカイチ)
2位:町田市立図書館(オールラウンドになんでも揃う)
3位:相模原市立橋本図書館(ビジネス、経済書が多い)
4位:相模原市立相模大野図書館(理工書、外国語本、朗読CDが多い)
5位:大和市立図書館(全集が多い)
6位:海老名市立中央図書館(きれい)
7位:相模原市立図書館(全集が多い)
8位:座間市立図書館(医学書が多い)
9位:相模原市立図書館相武台分館(蔵書少なめ)
海老名市立図書館はこれはこれでアリだと思うのですが、私には合いませんでした。ブックカフェも飲み物に金を払いたくないので絶対に利用しません。娯楽施設と思ってオッシャレーな気分を味わいたい人には最適です。
このブログ誰もみてないだろ
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