上海株急落、一時8%安 中国人民銀が支援表明:経済:中日新聞(CHUNICHI Web)
本日上海総合指数は-5.90%の3507.19、6月につけた最高値から32.26%の下落です。中国当局は大幅買い支えや売買停止、株を売るなと言う命令などあらゆる反則技を繰り出しましたが甲斐なくとうとう本日暴落しました。市場は政府より強し。
この記事を読むと21.5%の下げで140兆円が消えるそうです。32.26%の下げだと210兆円が消えたことになります。これでは政府による2.4兆円の買い入れなんて屁みたいなものですね。
1年分のグラフです。綺麗ですね。まるで生きているようです。
ちなみに中国は2008年にもバブル崩壊を経験しています。上のグラフの縮尺率を変えてみましょう。
前回より山が小さいですね!
2008年は北京オリンピックのあった年です。オリンピックを前に株価はぐんぐん上昇しましたが、オリンピックを前後として大雪被害、チベットでの暴動、2008年5月の四川地震、2008年秋にリーマンブラザーズ破綻と多くのパンチを食らい中国はズンドコのバブル崩壊を経験しました。6000→2000だなんて日本のバブル崩壊よりひどいですね。その後、2010年の万博開催に向けて若干持ち直すも株価はジリ貧に、そして2014年末~2015年の管制第二次バブルに突入した、という流れのようです。
いま新宿や銀座は金持ち中国人が溢れています。一昨日も新宿の改札前に中国人おばちゃんが大挙していました。観光なのか買い物なのかどちらかだと思います。第二次中国バブル崩壊によりおばちゃんたちがいなくなれば、いわゆる爆買い銘柄(百貨店、カメラ屋、時計屋、炊飯器屋など?)は閑古鳥となり、来年度決算が近づいた時大幅な下方修正を記録するかもしれません。
2008年バブル崩壊後の中国は時価総額が1/3になる株価低迷にもかかわらず経済成長率10%前後をキープしていました。昨今は中国も成熟して成長率が伸び悩んでますから、バブル崩壊時の日本のようにかなり減速するおそれれがあります。今後確実に発生するであろう、バブルの欲望が生み出すウンコである不良債権が経済の足を引っ張るでしょうから。
中国SHOCKを受けて日経平均は前日割れどころか-3.14%、-638.95円の19737.65円と2万円を下回りました。ギリシャ劇場は何だったのかと思うような最大の下げです。中国の影響力の大きさが良く分かります。
こんな大雨のような日でもクソ株タワーは元気です。本日のトップは3409北日本紡績の+42.86%。冒頭前の時価総額は10億に満たない小型株です。有報をざっと見た所5期連続純損失、特に今期は売上高の1.5倍の損失、巨額のマイナス利益余剰金、継続疑義つきと正真正銘のクソ株です。継続疑義のついてる企業を見たのはガーラに続き2社目です。
以前紹介した9836リーバイスが+15.98%、3689イグニスが+12.23%です。もちろん両方とも材料はありません。どちらも大赤字の危険な会社です。
私は現金比率を50%まで上げていたもののハウスコム-7.37%、北の達人-6.89%など一部の銘柄の下落がひどく全体で前日比-1.8%です。すでに撤退してますがイーギャランティ-4.62%やエニグモ-6.95%と最近高騰した銘柄を中心にかなり下げています。主力のBS11は-0.95%、DVxが+1.12%と健闘しました。今のところ含み益があるのはこの2つだけです。
上のグラフを見るに上海指数は2000台までは確実に下がるでしょう。日本株も18000円くらいまでは下がるかもしれませんね。
(追記)BS11の第3四半期決算が発表されていました。全く問題のない決算です。純利益が減っていますが法人税の増加によるものですので業績と関係ありません。広告費を伸ばしていますが売り上げの伸長によりカバーできていますので安心です。広告増加のせいで利益大幅減にする会社が多いですが、このように営業利益を毀損しない範囲内で広告費を上げられるというのはよいですよね。