個人的に注目している1717明豊ファシリティワークスという企業の1Q決算が引け後に発表されました。
主要業務のCM(コンストラクション・マネジメント)事業とは、簡単に言うと工事発注者の代行者・補助者となりプロジェクト全体をマネジメントして、発注者にも施行者にも利益を与える業務です。不透明な建設業界を透明にする面白い企業ですので、今後の伸びに期待しています。自信がないので投資はしていません。
見た目すっごく悪い決算
http://www.meiho.co.jp/ir/document/201508051.pdf 決算短信
ぱっと見、売上-25.8%・純利益-63.8%ととてつもなく悪い決算に見えます。この数字だけ見れば明日のはDVxなんて目じゃないくらい爆下げになりそうです。
http://www.meiho.co.jp/ir/document/201508052.pdf 説明会資料
しかしこの銘柄は、売上高の数字は当てになりません。なぜかというと、
・ピュアCM(工事原価を含まない純粋なコンサル活動)
・アットリスクCM(工事原価を含む請負契約)
の2種類の契約が用意されており、前者の割合が増えると見た目の売上がかなり下がります。資料によるとやはりピュアCMの割合が伸びたそうです。
計画通り?
見た目の数字の異常な悪さが気になるところですが
当社サービスが「発注者支援業務=明豊のCM(コンストラクション・マネジメント)」として認知され、拡大した結果、社内で管理する粗利益ベースでの当第1四半期累計期間における受注高は、瞬間的に過去最高を大幅に超過した前第1四半期と比べ6%程度低い、期初計画通りの水準となりました。
などと資料には「計画通り」が繰り返し述べられています。営業利益の大幅減益については過去最高利益見込みだから従業員のボーナスを増やしちゃったぜ!という余裕ぶちかまし過ぎの理由が書かれています。そして減益も「計画通り」。
資料を読むほど不安が募るので十中八九明日は爆下げすると思われます。7月頭の水準まで落ちるようなことがあれば買い時かもしれませんね。
ここの決算を見て分かったことは、
・建設業は単価が高く、業績の予想を独自に立てるのは困難
・よって、会社の予想を信じるしかない。信仰の問題になる。IR教。
ということでやっぱり投資する自信は全くありません。。