フィスコレポートを読む セレクト 3680ホットリンク、3076あいホールディングス

 

3680 ホットリンク(ギャンブラー向け)

hottolink

今流行りのビッグデータを取り扱う会社です。何のデータを扱うかと言うとtwitterやfacebook、weiboなどのソーシャルメディアや、2chも分析対象に入っているそうです。

これらを分析してアウトプットたる企業に売りつけるデータは何かというと、

クチコミ@係長

クチコミ@係長 | 業界No.1ソーシャルメディア分析ツール | 株式会社ホットリンク

画像でかいですね。

 

http://www.hottolink.co.jp/wordpress/wp-content/themes/hottolink/2015/img/service/kakaricho/index/fig01-03.png

口コミ情報を企業に提供するそうですよ。マーケティングにご活用ください、月額料金10万円~。ビッグデータという割にはすごく役に立つのかどうか分かりません。

もういっちょ

http://www.hottolink.co.jp/wordpress/wp-content/themes/hottolink/2015/img/fig-service-emining-promo.png

導入実績No1リスクモニタリングサービス「e-mining」 | 株式会社ホットリンク

リスクマネジメントという触れ込みですので、主に風評被害を事前にキャッチするためのツールのようです。これも月10万円~。

アメリカのSocialgistという会社を買収したため、来期の売上が突然2倍になるそうです。Socialgistは世界中のブログや掲示板などのデータを漁って解析する企業です。世界で唯一weiboのデータにフルアクセスできることが強みだそうです。ここの買収に伴うのれん償却やライセンス料発生で2Q決算は売上高の1割を超える特大の営業赤字となりました。でも期末予想は強気の変更なし。大丈夫なんでしょうか。ちなみに株価は予想利益ベースでも63バイト高すぎです。ギャンブル性が強いですね。

3076 あい ホールディングス(ブラックボックス)

あいホールディングス株式会社

セブン&アイではありません、あいです。景品表示法に引っかかりそうですが問題ないようです。

事業は7つと多岐に分かれていますが稼ぎ頭は監視カメラなどのセキュリティ機器事業、診察券発行などのカード機器事業、カッティングマシン・ラベルプリンタなどを作成する情報機器事業です。

いずれも非常に独自性が高いからなのか、利益率が非常に高く直近の2015年6月期決算では17.2%を記録してます。しかも2期連続で30%以上の成長率、脅威ですね。

成長産業はまずセキュリティ機器。監視カメラの需要は高まる一方で、特に賃貸マンションや大手企業(食品偽装や進研ゼミ漏洩などのせい)への需要が期待されています。

カード機器事業も地方銀行でキャッシュカード発行機の需要が高まりつつあるらしく、急成長中です。さらに、情報機器事業はカッティングマシン(個人向けペーパークラフト作成用らしい)の消耗品類の売上+新規顧客開拓が貢献し、来期は45%の伸びを見込んでいるそうです。

主力産業が全部成長産業である上に、同社はM&Aで有力な企業を取り込みさらに成長を続ける方針だそうです。

来期の予想が非常に控えめな成長率2.4%ですが売上は25.8%増を見込んでいます。おそらく大きなM&Aをするのでしょうがここの欠点は企業のサイトがテキトーで今後何をやるのかさっぱりわからないことです。もっとIRサイトを充実してもらいたいものです。

総合的に見ると企業を見る目と成長性はありそうだが内情がよくわからないので気持ち悪いという印象です。経営陣を信頼できるなら買ってもいいかもしれません。

 

 

ホットリンクは面白いですが投資対象としてはかなり危険でした。あいホールディングスは筋がよさそうですがIRが貧弱なのが残念です。また来週。

 

来週注目している決算は次の通りです。

10/13

4645 市進ホールディングス 2Q (塾業界その2)

10/14

3048 ビックカメラ 本決算 (BS11の元親分)

3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 2Q (M&Aで巨大化する外食)

7581 サイゼリヤ 本決算 (高成長外食)

10/15

2930 北の達人 2Q (持ってます。マーケティングの雄)

 


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