書籍レビュー: 『すぐに役立つ 少額訴訟・支払督促のしくみと手続き実践文例56』

★★★★☆

60万円までの金銭請求までしかできないけれど、1回で審理が集結してその場で判決が出る、上告もできない超スピード審理が特徴の「少額訴訟」を解説した本です。

裁判費用は最大でも1万円で弁護士も必要なし。訴状を出したら、書記官さんがこういう資料を用意してね~とかここの書き方が間違ってるよ~と親切に教えてくれます。庶民にやさしい訴訟です。勝訴すれば、判決が確定してなくても仮執行で金銭の差し押さえができちゃいます。負けても1万円損するだけ。

「支払督促」は金銭トラブルに絞った、少額訴訟よりももっと簡素な、出廷さえしなくてもよい手続きです。原則、瑕疵が無ければ主張は認められるので、相手方からの異議申し立てが無ければ仮執行~強制執行までできちゃいます。給料不払いや敷金未返還トラブルには、泣き寝入りしないでぜひこの制度を活用するべきです。

相手方が離れた地にいたとしても、次のシステムを使えば遠隔地の裁判所まで行かなくても督促出来ちゃいます。

督促手続オンラインシステム

 

よくまとまっている本でした。

 


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