CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.9 – Daniel Barenboim (CD1)

★★★★☆

 

ダニエル・バレンボイム(1942-)はアルゼンチン出身のユダヤ人ピアニストです。またユダヤ人!金持ちと音楽家はみんなユダヤ人ですね。

20世紀代表のピアニストですが70歳を超えた今でも新譜が出続けています。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番

  • アーティスト: ドゥダメル(グスターヴォ)バレンボイム(ダニエル),ブラームス,ドゥダメル(グスターヴォ),バレンボイム(ダニエル),ベルリン(シュターツカペレ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/08/19
  • メディア: CD
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2014年録音。72歳で長丁場のブラームスのピアノ協奏曲を弾いてる。。体力あり過ぎ

 

彼は指揮者としても有名で大量のCDを出しています。またイスラエルに国籍を移し在住していますが、ガザに侵攻しまくる政府には批判的な立場を取る知識人でもあります。そういえば以前朝日新聞にイスラエルを批判するインタビューが出てました。

上手だが無難な印象

本CDは1967年の録音ですので25歳のときの演奏ですね。1枚目はモーツァルトのピアノ協奏曲25番とベートーヴェンのピアノ協奏曲1番です。

モーツァルトの方は非常に軽快にキラキラキラリンコと弾いていて華麗なのですが華麗で終わってしまうような感じで、儚いですが胸には迫りませんでした。もちろん大半は曲調のせいです。それにしても25曲目って作り過ぎですよね。協奏曲なんて1曲作曲したら精根尽き果てそうなもんですが。全部で27曲もあるそうですよ。

ベートーヴェンの1番は1794年作、ピアノソナタ1番と同じ時期くらいで交響曲1番よりも先に作られているだけあって、まだ彼の革新性がそれほど出ておらずモーツァルトの曲に似ています。といっても第3楽章のテーマは後のダサカッコ路線の萌芽が見られ、ラストはやりすぎなくらいの盛り上げで度肝を抜かれます。2枚目にも期待します。

 

youtubeに同じ録音がありました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲1番第3楽章です。

www.youtube.com

 

Tracklist:

Wolfgang Amadeus Mozart
1. Piano Concerto No. 25 In C, KV 503: 1. Allegro maestoso
2. Piano Concerto No. 25 In C, KV 503: 2. Andante
3. Piano Concerto No. 25 In C, KV 503: 3. Allegretto

Ludwig van Beethoven
4. Piano Concerto No. 1 In C, Op. 15: 1. Allegro cno brio
5. Piano Concerto No. 1 In C, Op. 15: 2. Largo
6. Piano Concerto No. 1 In C, Op. 15: 3. Rondo. Allegro scherzando

 


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