6037 ファーストロジック(博打銘柄)
投資用不動産ポータルサイト「楽待」を運営する、今年上場したばかりの若い会社です。出来立てのためサイト上の情報量はとても少なくフィスコのレポートも1P半だけと全くやる気のないレベルです。仕事しろよ。
事業については株式売出届届出目論見書を読むのが最も良いです。
http://v4.eir-parts.net/Custom/public/parts/6037/ja/parts/pdf/mkr00.pdf
楽待は投資用物件を売る不動産会社とその顧客である会員をマッチングさせるサイトです。会員はなんと利用無料。収益はすべて不動産会社に依存します。
収益源は4つ。
- 物件掲載サービス・・・不動産会社が掲載する物件の数に応じて月額料金を徴収
- 提案サービス・・・会員が登録した条件に合致する物件を提案するメールを送付。不動産会社から提案数等に応じた月額料金を徴収
- 広告掲載サービス・・・サイト上の広告収入
- 査定サービス・・・会員の物件売却の仲介。不動産会社から手数料を徴収
サイトはこんな感じです。
東京都文京区 1棟マンション 1億8480万円 5.51% 築年 | 国内最大の不動産投資サイト楽待(らくまち)
マンションで土地66.47平方メートルってマジですか。私の住んでる田舎の住宅用売地は平均でこの2倍近くはありますよ。しかも鉄筋コンじゃなくて重量鉄骨。コスト減ですなあ。こんなクソみたいなビルでも2億円するんだから都心の収益物件は恐ろしいですね。
それは置いておいて、昨年末の時点の実績は会員数41292人、アクティブユーザー数は16730人、PV数は1228万/年(1日3.4万)とまだまだ発展途上、成長著しい段階と言えます。なお今年4月からYahoo!と提携し、PVは直近の3Q決算時点で1771万/年と飛躍的に伸びました。
(注:右端は1Qのみの成績)業績は急上昇中です。というのも緩和マネーで投資家は儲かってるので、消費増税を乗り越えてとてつもなく売上が伸びています。今期は売上868百万円、経常利益413百万円を見込んでいます。前期比50%の伸び、利益率47.6%。驚異の数字です。国内シェアは40%、寡占効果でまだまだ伸びしろのある企業でしょう。
ただし心配なのは株価です。最高値から40%の値段まで暴落しているのでチャートだけ見ればチャンスにしか見えませんが、未だにPER40倍なのが気になります。成長企業とはいえこの数字は全く看過できません。
リスクとしては、不動産だけに不況が訪れたら一気に成績がズンドコに落ち込むと予想されることです。当面は大丈夫でしょうけれど。
また、通期決算は明日14日に発表です。直近で「大家さんの味方」をオープンし、中身がまだまだ工事中であることを考えると今は投資期で力を蓄える時期に相当し、来期予想の数字は大幅な見た目の成長鈍化が予想されます。また昨今の不安相場から考えてもこの価格では手を出しづらく、明日買うのは大博打と言わざるを得ません。大幅に下がったら買いかもしれません。明日の決算に注目します。
4318 クイック(微おすすめ)
派遣から出版までを手掛ける総合的な人材サービス会社です。金融・製薬・建設・看護師といった専門職の人材サービスに特化しているところが特徴的です。出版事業では北陸地域でのフリーペーパーも発行しています。前身はリクルート傘下の広告代理店だったそうで、今でもリクルーティング部門でリクナビ・タウンワークといったリクルートの広告作成を手掛けています。人材そのものを取り扱うことで事業を拡大していったようです。現在はリクルーティング部門の占める割合は20%程度と少なく、売上の約半分が人材サービス部門です。
業績もとてもいい感じですね。中期目標はややバラ色に過ぎますが、実績でも営業利益率12.2%とそれなりに高収益で、事業拡大ペースも申し分ないです。さて株価は。。
いい感じに暴落してました!現在PER14.28倍、悪い数字ではありません。派手ではないですがそれなりに投資対象として検討してもいいレベルだと思います。
ただし景気敏感の建設部門の派遣を取り扱っているのがやや心配ですね。製薬、看護師なんかは安定してるのでここに特化していたら間違いなく買いなんですが。
今週はファーストロジックが面白い企業でした。フィスコは今週レポートに全然やる気がないですね。
さて来週も全然決算がありません。明日14日にエニグモ、ファーストロジックがあるくらいですね。最近は時間が無く持ち株以外の決算は全然見られていません。