株価は2-3年先の成長を織り込み済みと言うが

嘘だと思った。
今日読んでいる資料は、3382 セブン&アイホールディングスの2013年度の事業概要。これの4ページ目に、過去10年間の業績の変遷が書いてある。2009年に大きく底を打っていることが分かる。その後2010年には2007年度の水準にV字回復、そのまま2011年には過去最高益を叩きだしている。しかしチャートを見ると、2009年12月に最低額を付けるのは分かるが、そのあと何故か2010年8〜10月にさらに低迷する。株価が上昇基調に乗るのは2012年に入ってから、なのだ。
2009年1-3月で30%も下げているのは下方修正でも発表されていたのかもしれないが、2008年中にその兆候は明らかになっているはずだ。
つまり株価は2-3年先の成長なんぞ織り込んでいない。目先の業績につられて乱高下するだけだ。成長に関してはむしろ、1年遅れてついてくる。2010年度の決算を見れば、ふつう2011年4月にはもっと上がっているはずだ。マーケットは業績を予測できない。こんな大会社ともなれば、価格を上下させるのは大口の機関しかいない。彼らもまた失うことを恐れ、得るタイミングを先延ばしにするのだ。少し安心した。
また、2008年3月、10月に大きな下ヒゲが現れている。いずれも25%(2週間), 30%(1週間!)と強烈な下ヒゲであり、これを利用すれば短期間で大幅な利益を得ることができる。ただしそのあとの2009年1月の20%下げは本物で、その後2013年まで復活しないので、ギャンブルには違いないが。。
2012年時点でセブンアイの売上高規模はアマゾンに次ぐ世界17位なのね。でかいね。イオンは世界13位。なお、この数字はセブンイレブンを含んでない、イトーヨーカドー等のみの数字らしい。含めば世界2位だ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。