75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD3) John Cage, Alois Hába, Dieter Schnebel, Paul-Heinz Dittrich, Friedrich Cerha


★★★★★(°ω°)
2曲目String Quartet No. 2 (“In quarter-tone system”)に衝撃を受けた。quater-tone systemというのは四分音とう半音の半音を使った曲のことらしい。この曲が美しい。美しいけれど、四分音だから音がずれて聞こえるので、物理法則が狂った世界に居るかのような感覚になる。狂っているから美しいのか、美しいのに狂っているのかわからなくなる。2楽章目はいまいちだが。。
1曲目のジョン・ケージと言えば無音の「4分33秒」で有名だ。本CDでは、弾けば弾くほどぶっ壊れるピアノ、というわけのわからん曲が入っている。これは映像で見なきゃ意味がないが、残念ながら映像を見つけられなかった。
5曲目もやばい。スタジオのような狭い音場の中で、楽器と歌が適当にめちゃめちゃやってるようにしか聞こえない。楽譜はどうなっているのだろう。歌のテンションは、昔「DL52便」といって友人がひたすら一人語りでアナウンスやら効果音やらをマシンガンのように並べ立てる作品を作っていたことがあったが、あれのノリに近い。ディキディキディキディキブッポーブシャーーーー
6曲目も、55本の弦が弧を描いて突っ込んでくるような序盤の迫力は類を見ないものがある。
現代音楽ってすごい。既存のものを超えようともがいているのかバカが吹っ飛ばしてるのか判別できない。しかし、その熱量を感じ取ることはできる。時々、星屑が爆発するようなものを聴き取ることができる。このボックスは12枚もあるけれど、最後まで聴いてみて、この後いったいどんなものが出てくるのか楽しみで仕方がない。

Track List
1
12’55.6078″, for two prepared pianos (condensation of 34’46.776″ and 31’57.9864″ played simultaneously
John Cage

2
String Quartet No. 2 (“In quarter-tone system”), Op. 7
Alois Hába

3
String Quartet No. 2 (“In quarter-tone system”), Op. 7
Alois Hába

4
DIAPASON, Kanon à 13 für ungleichartige Instrumentalgruppen
Dieter Schnebel

5
Areae Sonantes für instrumentale und vokale Gruppen
Paul-Heinz Dittrich

6
Spiegel II für 55 Streicher
Friedrich Cerha


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