クリスマス、

だろうと祝日だろうと仕事に変わりない、そんな人が多いのではないでしょうか。
町はライトアップしていて、店もとてつもなく混んでいるけれど、自分の日常はいつも通りに過ぎていきます。
年末年始だろうと変わりません。仕事します。
あらゆる店が休むので迷惑です。


Enrico Pieranunzi – Deep Down(1987)


★★★★★◝( •௰•
エンリコ・ピエラヌンツィさん恐るべし。スマッシュヒットです。
リンク先ではビル・エヴァンス系のピアニストと言われているけれど、彼とはまた別系統のピアニストだと思います。彼のファンであることは間違いないけれど、静かに歌い上げるのではなく、流れ出る奔流を抑えきれなくてつい指が動いてしまうタイプのように聞こえます。そんな演奏が私は好きです。
もう1曲目Don’t Forget The Poetからつい広がってしまうその演奏に心奪われっぱなしです。4曲目のSomeday My Prince Will Comeは約8割が前フリという凄まじい構成で、あっけにとられ、しかもその前フリもベース・ドラムが超絶かっこいいというおまけつき。5曲目Dee Songも飛んで行っちゃいそう。ラストのEvans Rememberedは実はどうトリビュートしているのかわかりませんでした。ごめんなさい。十二分に愛が伝わってきました。


Art Pepper – Art Pepper Meets the Rhythm Section(1957)


★★★★★(灬╹ω╹灬)
これは素晴らしい!
ジャズの100枚、の4枚目。サキソフォン奏者アート・ペッパーと、マイルス・デイヴィスのリズム隊が合流した、というアルバム。アート・ペッパーさんのサックスは、いい意味で軽い。さらさらと耳に心地よく、まとわりつくわけでもない、変幻自在の霧のような音をしている。寝ているようで寝てない。軽いのにどこまでも乗って行けそうだ(どこに?)。また、ドラムがいい。今まで聞いたジャズアルバムで最高かもしれない。フィリー・ジョー・ジョーンズという人らしい。どこをどう聞いたって爽快な音しかしない!信じられない。すげーー。2曲目Red Pepper Blues、4曲目Waltz Me Bluesが非常に良いです。ベースソロではピックじゃなくて弾いちゃうってのも新鮮でいいですね。


路線追加中

六帖webアプリ
kickzone/TrainNavi2 · GitHub
ここ2週間は大きな変更はせず、バグ取りと路線の追加のみ。東京の地下鉄は、浅草線を除きすべて追加した。
朝ラッシュのシミュレーションをしてみると、東京の電車がいかに多すぎるかが分かる。なお、現時点、中央線以外のJRの路線(山手線、京浜東北線など)は追加していないので、まだ増える。
全体図。地下鉄密集ゾーンのカオスっぷりはともかく、左側の中央快速線から大量の東京行が見えるのをはじめとして、東上線・田園都市線・東横線・京王線あたりからとてつもない密度の列車が迫っているのが分かる。右側は東西線・総武線が詰まっているが京葉線・京成線・総武快速線・常磐線・TXなどが未実装なので、まだまだ本気ではない。

行先表示をなくして若干見やすくしたバージョン。小田急・伊勢崎線は複々線なので分かりにくいが、相当詰まっている。地下鉄部分は文字をなくしてもあまり変わらない。

都心部拡大図。日本一と言われる丸ノ内線の密度が目立つ。どの駅にも列車がいる。拡大しても新宿・渋谷付近は意味不明。もっと表示を綺麗にする工夫が必要だ。


加藤

加藤智大が起こした事件の最高裁弁論が始まった。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141218/k10014102741000.html
彼のことは他人と思えない。まず誕生日が近い。兵庫の少年A、西鉄バスジャック、岡山金属バット、取手通り魔、江ノ島の猫に首輪を付けた奴、みんな同じ世代だ。境遇や思考パターンも自分に非常に近い。親への反抗で学歴を捨てたくせにモテ非モテといった俗っぽい価値観から抜けられないこと、意味分かってないくせに世の中を皮肉るような発言をすること。そして何より。顔が似ている。非常に似ている。逮捕されたとき本当にゾッとした。秋葉原には自分が突っ込んでいたかもしれないような気分になった。
彼は死刑を免れないだろう。しかし彼の生い立ち、考えには私のコンプレックスや歪んだ価値観、不器用さ、馬鹿さ加減などすべてのものが詰まっているように思う。ノンフィクション書がいくつも出ているだろう。読んでおかなければならない気になった。


Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra – Symphony No.1, Kindertotenlieder(CD1, CD10の一部)


★★★★☆
ベートーヴェンに続きドイツ系新ロマン主義の大家マーラーの交響曲全曲セット。14枚組。曲順が一部バラバラなので、なるべく番号順に聞いていく。バラバラなのはマーラーの書く曲が長大すぎることが原因で、1つの交響曲が1枚のCDに収まらないことが多い。交響曲8, 9番に至っては90分を超えている。
交響曲1番は「巨人」というタイトルがついている。マーラーの愛読書の小説のタイトルらしい。この曲は交響詩的な性格が強いのかもしれない。1曲1曲は長い。長いゆえにタメ部分も非常に長い。第一楽章は長いタメで始まり、自然を模したっぽい音の後に主題が現れ、またタメに戻った後、派手な金管で〆る。第三楽章はなんと「グーチョキパーでなにつくろう」が主題だ。海外の童謡・民謡の類のものだったんだろうね。第四楽章は嵐でも起きたようなシンバルと金管で始まり(副題が「嵐のように運動して」だった)、その後十数分にわたるタメパートに入る。徐々に高揚して15分くらいで一旦完結するが、物々しい弦がパートを切り替えて、金管破裂の激しいクライマックスに突入して終わる。
音楽理論家でない自分としては、全体としてインパクトが弱い。田園のややパワーが弱まったバージョンという感じだ。クライマックス部分は見事だけどやや金管が派手過ぎか。音の揺らぎが特徴的な小澤さんの手腕はこの曲でも十分に発揮されていて、時々どきりとする。
Kindertotenliederは直訳すれば「子供の死の歌」と恐ろしい。が歌詞を見るとなんとその通りで、子供の死を悲しむ歌だった。邦題は『亡き子をしのぶ歌』。めちゃんこ暗い。
歌詞の一部。

Oft denk ich, sie sind nur ausgegangen!
Bald werden sie wieder nach Hause gelangen.
Der Tag ist schön! O sei nicht bang!
Sie machen nur einen weiten Gang.
しばしば、私は考える、子供らはただ散歩に出かけただけだと!
まもなく、家に戻って来ることになるだろう!
今日はうるわしい日だ! おお、何も心配するに及ばないのだ!
子供らはただ遠足に行っているにすぎないのだから

In diesem Wetter, in diesem Saus,
in diesem Braus,
Sie ruhn als wie in der Mutter Haus,
Von keinem Sturm erschrecket,
Von Gottes Hand bedecket.
Sie ruhn wie in der Mutter Haus.
こんな荒れ狂う天候の中で
こんな嵐の中で
彼女らはまるで生家にいるかのように
もうどんな嵐も驚くことなく
神の手におおわれて
彼女らはまるで生家にいるかのように

キリスト教と生死を交えられると美しくて悲しくて。


寒すぎ

昨日冷たい雨が降って以来、空気に暖かみが全くなくなった。手と足が冷える。猫は水を飲む時、トイレ、食事以外で部屋から出てこなくなった。
石油ストーブは使えない。ハロゲンヒーターはほこりまみれ。さあどうする


Amon Tobin – Foley Room(2007)


★★★★☆
リズム番長Amon Tobinが別人になった。今まで多用していた他人の曲、音のサンプリングをやめ、自分でサウンドをすべて組み立てたと思われる。サンプルされている音は水道の音やトラの声、虫、機械、弦楽器、多岐に渡る。特に水回りの音で構成された5曲目Kitchen Sink、フライパンやガラスや食器をたたく音で構成された7曲目Foley Roomは新しいビートの可能性を探求した面白い作品だ。ただ今までのTobinさんの作品に存在した、不気味なエネルギー、破滅を感じさせる気持ち悪いうねりがこのアルバムにはあまり感じられない。音がクリーンすぎるのだ。機器の制約のせいか今までローファイ寄りのサウンドだったのが、このアルバムでは高音寄りになって、ビートを重ねても清浄な響きになってしまい、どこかで聞いたような既聴感?を感じさせインパクトが弱まってしまった。