Sun Ra and his arkestra – Live At Montreux(1978)


★★★★★(^^ )(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)( ^^)
土星からやってきたサン・ラーによる霊感ジャズ。以前から気になっていたアーティストだった。評判が高いのでまずこれをセレクトしてみた。
ななななんじゃこりゃ。前半は全員が適当に演奏しているだけにしか聞こえない。しかし演奏は異様に上手い。一つも下手だと思う個所がない。右側から聞こえてくるサックスと、Gods of the Thunder Realmで突然爆発するシンセサイザーが人間には出せなさそうな意味不明のサウンドを大量にぶっ放してくれる。天からの啓示に従ってめちゃめちゃに演奏してるということなのか。これを聞いているだけで土星でも木星でも行けそうだ。前半最終章Lights On a Satelliteで突然地球に戻ってきて宴会を催し、いったん幕を閉じる。
後半はお馴染みA列車で行こう、で始まるが、サン・ラーのピアノが曲をアレンジどころか破壊している。こんな崩壊は聞いたことがない。ピアノまで壊れそうだ。信じられないような音が数分にわたって流れ続ける。で、また団員全員で爆発した後、El Is the Sound of Joyで打ち上げ。もうこれは音楽の危険ドラッグだね。アンコールもキチガイじみてる。客も変だ。
ジャズとしては、一番衝撃を受けたアルバムかもしれない。底なしだ。サン・ラーの作品は、集める価値がある。また、聞いてみたい。


筋トレ4か月

増量 – diary 六帖 からさらに2か月。体重は50.5kg→52kgに増量した。運動しないと、いくら食べても栄養が捨てられてしまうことが裏付けられた(ただし、脂肪分が控えめの場合に限る)。4か月で計4kgも増えたので、BMIも18.07(やせすぎ)→19.57(ぎりぎり標準)まで回復した。標準体重まであと6.5kgもあるらしい。参考
胸筋と肩周りは以前よりずっとましになったし、腹筋も若干は割れた。3段になるのがほのかに分かるくらい。トレーニング内容も、5日サイクルで、1日目に上半身、2日目に腹+下半身、3-4日目は1-2日目と同じ、5日目は休む、というのが定着して、ペースがつかめてきた。腕立ても腹筋も24回(1か月に1回ずつくらい増やす)+3分休んで3セットが自分にはちょうど良いようだ。4か月も経つと初期と比べて随分効果が薄れてきているような気がする。筋肉痛も減ってきた。もっと強度を上げないといけないのかな。
目先の目標は、週に1回くらい買ってくる2リットルペットボトル6本入りの箱を、約10分間の帰り道に腕だけの力で持ってくること。もう貧相なのはやだ。
今日も仕事が多すぎですぐ寝られそうにない。上司はいつ帰ってくるのか。


神保彰 – Smile Smile(2012)


★★★★★<(╹ヮ╹)>
日本人にもすばらしいドラマーがいるということなので、試しに聞いてみたらこれが大当たり。このCDのジャンルは何かと言われれば、ジャズとロックとサンバやらポップやら色々混ぜたものです。要するにフュージョンです。なんてジャンル分けするのはやめましょう。
まず楽曲が優れています。全曲名曲です。1曲目Smile Smileなんか爽やかの極みです。6,7,9曲目のようなややクサめの純日本的なものもよいですが、もっとも光っていたのが4曲目Tokyo Cool。最初から最後まで変化球です。あちこちから上昇下降、タイトル通りクールなフレーズと爆裂ソロ、特にドラムソロがすごい!何回も鼻血が出そうになりました。最後の滝ドラム地帯はずっときたきたキタキタと思いながら聞いてました。5曲目Museもすごくいいです。私は7度和音と半音進行にすごく弱いということがよくわかりました。48秒くらいからの進行で頭どっかいっちゃいます。4-5曲目で、優れた曲はドラッグになりうるとわかりました。
演奏もピアノ、ベース、ギター、全員上手。特にピアノがいつもいつも気持ちいい流れを作ってくれます。神保さんのドラムもお見事。ソロのたびに悶絶します。萌え萌えです。今年最も爽快だったアルバムの一つ。ジャケットもいいですよね。


Beethoven, Friedrich Gulda(pf): Piano Sonata No. 7-10(CD6)

Amazon.co.jp: Ludwig van Beethoven, Horst Stein, Wiener Philharmoniker, Friedrich Gulda : Beethoven: Piano Sonata No. 1-32, Piano Concertos No. 1-5 – 音楽
★★★★★
3枚目。7番で第1楽章の構成が以前と比べて明らかに変わりました。硬さがなくなって、非常にカッコよくなった。ベートーヴェン風演歌の名残をとどめつつも曲想が壮大になるわほんのりとした哀しみも混ぜてくるわ。2楽章もこれでもかというくらい悲壮感を叩きつけてくるし、3楽章の三拍子メヌエットも泣けてくるし。
続く8番は「悲愴」として有名ですね。しょっぱなからマイクの録音レベルをオーバーしてますグルダさん。1楽章の後半はやはり演歌。でもすっごく速い。シンフォニックメタルを感じさせる疾走する悲哀だ。第2楽章は誰でも1度は聞いたことがあるメロディーなんじゃないだろうか。いいですよね。第3楽章も超有名で、ベートーヴェンらしいかっちりしたメロディー。泣き系の王道、王様。これにも運命風メロディーが所々にある。8番はグルダさんの力が入りすぎの感はあるけれど、激情を表現していると思えばまあいいのかな。
次の9番の第1楽章が個人的にはMVPで、冒頭のたった6音のメロディーが天使やら神やら本当にいるんじゃないか?と思わせる文字通り神メロディーだと感じた。ベートーヴェンすげぇ。悲愴の陰に隠れて超マイナー曲なんだろうなぁ。時と場所と音階を変えて4回くらい登場するこのメロディー、聞くたびにざわざわっとする。曲自体は練習曲めいているところがあるのでグルダさんの演奏と混じることで奇跡の化学反応を起こしたんじゃなかろうか。第2楽章もよいです。
10番は、第1楽章の極めて柔らかい主題とかわいいメロディーが印象的。同一音6連発本当にかわいいですね。


Beethoven, Friedrich Gulda(pf): Piano Sonata No. 4-6(CD5)

Amazon.co.jp: Ludwig van Beethoven, Horst Stein, Wiener Philharmoniker, Friedrich Gulda : Beethoven: Piano Sonata No. 1-32, Piano Concertos No. 1-5 – 音楽
★★★★☆(5番は★★★★★)
2枚目、ピアノソナタの4-6番。毎回ベートーヴェンの顔が出てくると疲れるので、ジャケットを省略します。
いわゆる3大ソナタでも、別名のついているソナタでもない、無名の曲たちですが、しかし光るものがあります。4-6番はいずれも第一楽章がやや硬くてベートーヴェン風演歌が展開されており、悪くはないですが肩肘張った感じがします。4番の第2楽章は名曲です。ピアニッシモにどきりとさせられます。そしてこのCDのMVPは5番の2,3楽章です。2楽章はピアニストの持つ抒情を最大限に発揮できる曲で、グルダさんの演奏は優しさと激しさを同居させつつ絶妙な余韻を残してくれました。第3楽章はベートーヴェン風ダサさが最高に発揮された曲で、傑作だと思います。まず冒頭が真面目ぶっていてそれが滑稽に見えるちびまる子ちゃんの丸尾君のようなメロディーです。その後の信じられないような単音のフォルテッシモ6連発タタターンタタターンもすごくいいです。度肝を抜かれるダサさ。しかも3回もある。最高です。それでいて演奏が軽快でめちゃんこ上手なんだからずるいですね。中盤にプチ運命風メロディーも出てきます。
6番は時間が短いしあまり印象に残らなかった。残念。演奏の問題かもしれない。運指が難しそうな3楽章目でちょっとフレーズが切れてる。


仕様策定中2

Learning JavaScript Design Patterns をModule Patternのところまで読んだ。JavaScriptはフリーダムすぎる。制限がなさすぎるため、プログラマーの世界観が色濃く反映する。汚いプログラムはより一層汚くなってしまうだろう。
Moduleパターンは画期的だ。クロージャを使うことでprivateとpublicをJavaScriptで実現できるなんて、思いついた人はすごい。その上、関連するメソッドやプロパティがモジュール内にまとまるから、メンテナンスが飛躍的に容易になる。ただ、publicなインターフェースとして毎回オブジェクトをreturnしてるんだけれど、これはパフォーマンスに影響しそうな気がする。そこのところはどうなってるんだろう。
さてModuleは是非採用したいパターンの一つだ。Singletonとはまた違った意味で、このパターンは一個性があるように思われる。したがって多数生成するオブジェクトには使いにくそうだ。駅、列車のオブジェクトには使えまい。private変数を活用するものとしては

  • 時刻表データベース用のモジュール DBやcsvの内容を格納
  • 画面表示担当用のモジュール 路線や電車を格納

ここらへんに大いに活用できそうだ。今日はここまでか。ほとんどコード書いてないよ。


寒くなってきた

夜〜早朝にかけて気温がぐっと下がり、10度を下回る日もちょくちょく出現するようになった。足が冷えるので靴下を二枚重ねにした。
猫は夏は長ーく伸びていたのに、ここのところロールケーキ状に丸まるようになった。
毛(灰色の方の猫)は抜け毛が減り、北国の猫らしくなってきた。撫でてやると尻を上げる。なぜ尻なのか。撫でるのをやめると無表情で腹を出してかわいいポーズをする。腹を撫でて去ろうとするとまた腹を出す。野生の誇りなど豪も無いようだ。一日中ほとんど動かない。体調が悪いわけではない。
白(白い方の猫)は多動なのですぐ興奮する。毛がトイレに入ると邪魔をする。毛の毛を千切って食べる。どうかしている。


Beethoven, Friedrich Gulda(pf): Piano Sonata No. 1-3(CD4)


★★★★★
ベートーヴェンピアノソナタ全集+ピアノコンチェルト全集。全12枚。今回はピアノソナタ1-3番。クラシック期間にはしばらくこれを聞いていきます。ここのところ回していく順番で定着したのが、クラシック2-3枚→ジャズ2-3枚→プログレ→テクノ→その他ロック→クラシック、の順。クラシックはボックスセットに限ります。安いくせに名盤が多いので。
ピアニストはオーストリアのフリードリヒ・グルダ(1930-2000)さんです。わりと最近まで生きてたんだ。amazonのレビューは絶賛9割けなし1割といったところ。これを見る前に、1枚目を聞きました。素直に、とても良い演奏と感じました。ソナタ1番なんか完全に練習曲といった趣のある曲なのに、軽快なかっちょいい曲に化けてます。これはすごい。続く2番の2曲目は比較的単純な曲なのに、静謐から爆音への上昇が非常に好みです。他にも2番の3曲目、3番の2-3曲目もおすすめです。しかしこの時代に1番をいきなり短調で書くなんて天才は違うな。モーツァルトの時代と全然違う音。若干25歳。初期の曲のくせにすでに超人パッセージが所々に現れてます。


Faust – So Far(1972)


★★★★★
2枚目。こいつらはホンマもんのアホです。いい意味で。たぶん確信犯なんでしょうけど、絶対楽しみながら作ってます。
特筆すべきはやはり1曲目It’s Rainy Day, Sunshine Girlと3曲目No Harmでしょう。1曲目はロックのポップ成分だけを抜き出してミニマライズしたあとにアホ成分を加えたような名曲、3曲目はプログレ風に壮大さを感じさせて始まるもののその後意図的と思われるチープな音とバカで埋め尽くされる感動の大曲です。ぜひ聞いてください。ギターの音がメトロクロスみたいだよね。後半は若干インパクトが薄れますが5、7曲目もよいです。