Steven Wilson – The Raven That Refused To Sing (2013)


★★★★★
21世紀のプログレを聞いてみたい、と思い、事前知識何もなしで、こちらのTop 2013 albumsの1位のアルバムを試しに聞いてみた。
これは。。良いです!UKロック、ジャズ、少々のクラシック、エフェクト、古いプログレ、ビートルズなどの良いところを全部持ってきながら、芯の部分はスタンダードなUKロックを貫き通している、という、現代ならではの楽曲たちだった。6曲すべてに相当気合が入っているのがわかる。ヴォーカルも若さで飛ばしている。さすが21世紀だけあって、録音技術、マスタリングは完璧だ。そして、本当にたまたまなんだけど、キングクリムゾンがいつも使っていたメロトロンの音が!驚いた。
Steven Wilsonについて調べてみると、若さで飛ばしていたと思っていたのに、46歳だった。でも顔はめちゃ若い。なぜあんな澄んだ声が出せるのか。。そしてやはりというべきかイギリス出身のプロデューサー兼ミュージシャン。クリムゾンの魂を受け継ぐ者ということか。
日本人、特にファミコン・スーファミ世代にプログレは親しみ深い。ゲームミュージックでよく使われる曲調だから、だ。おそらくこの時代のゲーム作曲者がみなプログレファンだったんだろうな。特に3曲目The Holy Drinkerなんか、クロノトリガーやFF6をやりこんだ人にはグッとくるのではないか。
そして特筆すべきはドラムスだ。Marco Minnemann という人らしい。異常に上手い。普通のリズムを叩いているかと思うと時々あり得ないようなリフを繰り出す。力をためておいて攻撃力2倍という感じだ。この人も要チェックだな。
ジオンはあと10年は戦えると言いつつ2か月で敗北してしまったけれど、プログレはまだまだ戦えそうだ。ポップな要素も取り入れつつ次のステージに向かうのでしょう。


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