CDレビュー: King Crimson – In The Wake Of Poseidon


★★★★★+
プログレッシブロックバンド King Crimsonの2作目。
2曲目Pictures of a City, 3曲目Cadence and Cascadeと1枚目を若干トーンダウンしたような曲が続くが、まず初めの山が4曲目タイトルチューン、In The Wake Of Poseidon。泣きそうになるストリングスの混じるイントロで始まり、打ちのめされる。哀愁Voとジャズテイストなドラムで進んだ後、全てを投入する2分ほどのアウトロ、ドラムだけで泣けてくる。この曲は終始鳥肌立ちっぱなしになった。

美しい5曲目の間奏曲を挟んで後半戦、キレイに狂ってる6曲目のCat Foodに続く7曲目The Devil’s Triangleは、当時は大変な問題作だったろう。まずホルスト「惑星」の「火星」と思われるドラムパターンに乗せてわけわかめの演奏を8分続けた後、1970年では珍しかったであろうサウンドコラージュ的なものが終盤に展開される。多分カセットテープ時代だろうからこりゃ大変だ。全体的にフリージャズの匂いが感じられる曲。

現時点で、このアルバムが一番好き。

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