トリガー

何か刺激がないと、思考は生まれない。刺激は外からやってくる。読んだ本、見た番組、その日起こった出来事。。しかし、内側からやってくる刺激もある。それは絶えざる内省から生まれる。あのときこうすればよかった、あの考えは今思うとおかしい、このような見方もあることに気が付いた、etc… 内側からものを考えられる人を尊敬する。

そして刺激が激しい相互作用を引き起こし細胞を活性化するためには、知識と知恵が必要だ。
無からは何も生まれない。宇宙に石を投げても、石が飛んでいく以上のことは起こらない。
しかし海に石を投げれば水面が揺れる。揺れは全方位に伝わり、さまざまな場所に影響を及ぼす。石は海の底に落ち、小さなヤドカリを眠りから覚ますかもしれない。


アイデンティティ

新・三銃士の第一回を観た。舞台はフランス、国王ルイ13世と枢機卿リシュリューの二大勢力が争う時代。主人公の父ベルトランは元々国王に仕える銃士隊の一員であったが、かつて同じ隊にいた戦友ロシュフォールは枢機卿に仕えていた。ロシュフォールは枢機卿の命令で、ベルトランを暗殺する。

主人公の父ベルトランは言う、
「国王万歳!」
かつての戦友ロシュフォールは言う、
「枢機卿万歳!」
ロシュフォールはベルトランを一突きし、ベルトランは息絶える。

このシーンが嫌いだ。どうして自分の所属する団体が、仕える人間が、その人間の生き方を決めなければならないのか?
(続く)