CDレビュー: Metallica – Death Magnetic (2008)

★★★★★

 

メタリカ9枚目のアルバムにして最新、最後のアルバムです。

総決算を超えて次のステージへ

結論から言うと、本アルバムがメタリカの中で最も優れていると感じました。名盤と言われている3rdよりもいいです。

10曲ほとんどが7分超、しかもハズレ曲なし。長さが苦にならない上手な曲作りは本作でピークに達しています。昔あったような青臭い曲調や斜め向きのカッコつけた曲が存在せず、彼らの円熟を十分に感じさせる内容です。音量バランスは時代を反映してかなり爆音寄りになっており耳にも刺激的です。爆音のせいでバスドラがヘタクソなのがばれてしまうのですが。

何がいいって1曲も妥協が無いところです。4、7曲目はバラード要素が入っているものの決して軟派じゃないしきっちりぶっ飛ばしてます。特に7曲目The Unforgiven III は、Unforgivenシリーズは好きじゃないのになんでまた第三弾なんか作ったのかねバカねーと思ったら後半が全然別物になっていていい意味で裏切られました。

おすすめは5、9曲目です。5曲目All Nightmare Longは燃えがった後一瞬のブレークのあと入ってくる構成がカッチョいいし、9曲目Suicide & Redemptionはインストオンリー曲で、約10分を使って今までの道のりを振り返りつつさらに次の段階へ進んでいき、ラストにかけては肩肘張らない純粋なメタルを堪能することができます。

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ライブ版です。マッチョオヤジナイスヒゲ46歳

 

やはり変わっていくバンドというのが私は好きなようです。もう新譜が出ることはないかもしれませんが、メタリカは面白いバンドの一つでした。

 

 

いわゆる「ビッグ4(スレイヤー、メタリカ、メガデス、アンスラックス)」については全アルバムを聞いてみたいと思っていますが、他にも気になるアーティストは沢山いるので、次回はちょっと寄り道してみようと思います。

 

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