大企業と中小企業の価格幅

In the great bull market of the 1920s relatively little distinction was drawn between industry leaders and other listed issues, provided the latter were of respectable size. The public felt that a middle-sized company was strong enough to weather storms and that it had a better chance for really spectacular expansion than one that was already of major dimensions. The depression years 1931–32, however, had a particularly devastating impact on the companies below the first rank either in size or in inherent stability. As a result of that experience investors have since developed a pronounced preference for industry leaders and a corresponding lack of interest most of the time in the ordinary company of secondary importance. This has meant that the latter group have usually sold at much lower prices in relation to earnings and assets than have the former. It has meant further that in many instances the price has fallen so low as to establish the issue in the bargain class.
―The Intelligent Investor, Chapter 7

これ、つい最近の武田薬品やFPG、マクドナルドの一件で思ったことと同じだ。不調な決算や景気後退期は大企業が好まれる。体力があるから。中小企業はあっという間に逃げ出されて見るも無残な価格になる。良くも悪くもボラティリティが高いということなのか。


Windows8ではユーザー名を漢字にするな

KGS Go Server
ここのCGObanというネット囲碁クライアントが動かなくて困った。Java Web start というフレームワークを使っていて、ダウンロードしたjnlpファイル(中身はXML)をダブルクリックすると、自動的にJavaアプリケーションをダウンロードして実行する、という仕組みなのだが、肝心のJavaアプリケーションをダウンロードする際にエラーが発生する。エラーメッセージの内容を見ると「指定されたファイルまたは URL をロードできません。C:\Users\è¡ä¸\AppData\Local\Temp\javaws7」と、ユーザーフォルダの一時フォルダに保存したファイルを開こうとして、ファイルが無いよと言われている。よく見るとパスが文字化けしている。。

Windows8ではインストール時に入力したユーザー名と同じ名前のフォルダがマイドキュメントやら一時ファイルやらの保存場所として使われる。海外製のアプリケーションはShift-JISに対応していないことがあり、運が悪いと文字列がつぶれて正しく動作しない。フォルダ名を変えようにもロックされているのか全く反応しない。
数十分情報収集して、次の記事を参考にして解決した。
Windows8 で出来てしまった日本語名ユーザフォルダをリネームした話 | dp-lab.log

私がとった手順は
・適当な名前のローカルアカウントを作成(Adminとか)して、Administator権限を付与する。アカウントはマウスカーソルを右側に寄せると出てくるサイドバーの「設定」→「PC設定の変更」→「アカウント」から。
・再起動して今作ったローカルアカウントでログイン
・C:\Users に存在する漢字名のアカウントがリネームできるようになっているので、あの入力画面なら漢字にしちゃうよなぁとぼやきながらアルファベット名にリネーム
・regeditを起動(左下のウインドウズロゴを右クリック→ファイル名を指定して実行→regedit、でよい)、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList\」内のフォルダの「ProfileImagePath」を見ていって、さっきリネームした漢字名のフォルダが見つかったらアルファベット名にリネーム
・ログオフして、元のアカウントでログイン

これでユーザー名のフォルダが変わる。CGObanも起動できるようになった。むろんマイドキュメント内の文章などへのショートカットは無効になるので、設定しなおすこと。こんな面倒を避けるためにも、Windows8インストール時のユーザー名は、アルファベットで入力することをお勧めする。


ジョージ・ソロス – ソロスは警告する(2008)


★★★★★
ジョージ・ソロスという人間に興味があったので読んだ。2008年前半、すでにサブプライムローン危機が表面化しリーマンショックに至る直前の著作で、彼は構造的で長い不況に至るであろう原理を自身の「再帰性」を論拠に粘り強く説明する。再帰性理論は人間の可謬性を基礎としている。人間は真理に到達することは不可能で、必ず不完全な知識に基づいて行動する、という信念のことだ。これは実感として非常に納得のいくものであり、感動した。さらに認知機能と操作機能の区別についても、半年ほど前に読んだ三木清氏がしきりに「人間は環境に働きかける生物である」「人間は世界を変革する生物である」と述べており、彼と全く同じ事を言っているので腑に落ちた。金融市場は彼の理論が展開されるのにもってこいだ。金融商品の価格を決めるのはまさに私たちなのだから、操作機能が即時に市場に反映される。価格を解析するための認知機能も複雑に発展している。認知機能と操作機能が相互作用し、極端な正のフィードバック(バブル)や負のフィードバック(恐慌)が起こる、という主張を核に据えた直感的にも極めて確からしい明快な書であった。彼の著作は全部読むべきだと感じた。また金持ちになりたければ経済と歴史と哲学の勉強が必要であることも痛感した。ああ十数年棒に振ってたよな。まだ間に合うかな。


Dizzy Gillespie, Charlie Parker and other – Concert in Toronto (2010)


★★★★☆
Amazon.com: The Quintet: Jazz At Massey Hall (OJC): Music
↑の完全版。ライブ版で音がとてつもなく悪いのが欠点。巨匠が5人も揃っているが個人的には↑に収録されている6曲が終わった後、サックスとトランペットが抜けてトリオでの演奏となるEmbraceable You、Sure Thingがすごく好き。ピアノがこの上なく生き生きしている。マックス・ローチの爆裂ドラムソロ、ラストBass-Ically Speakingのベースプレイも悪い録音を補って余りある演奏。


多くの人々は、上から決められた枠組みの中で政治選択を行い、枠組み自体の偏向に気づかない

 もともと「民主主義」は、欧州を支配してきたエリート層(貴族)が、やむを得ず選んだ体制だ。フランス革命やその後のナポレオン戦争によって、人々を「国の主人」と持ち上げる民主主義の国家の方が、それ以前の露骨な支配体制の封建国家に比べ、国民(以前のやる気のない農奴たち)が喜んで納税や兵役の義務を果たし、財政的、軍事的に強い国を作れる「臣民洗脳機構」であることが判明した。貴族などエリート層は、封建国家だった自国に民主主義を導入して国民国家に転換しつつ、民意よりエリートの利害を重視する官僚機構を行政の実行役として置いたり、エリートが認めた2大政党以外のところに権力がいかないようにするやり方で、実質的な権力がエリートの手に残る仕掛けを維持してきた。
 エリートが決めた国家戦略がうまくいく限り、多くの人々は、上から決められた枠組みの中で政治選択を行い、枠組み自体の偏向に気づかない(日本人が自国の官僚独裁に気づかなかったように)。極右はもともとエリート外の勢力であり、通常はあまり支持を集めない。だが、エリートの戦略がうまくいかなくなると、極右が民意を集める。
 極右はファシズムを支持することが多いが、ファシズムは戦前、国民国家の民主主義の制度に独裁的・権威主義的な権力体制を加味することで、後発の国民国家だったドイツやイタリアなどが国家としての発展を加速するための「ターボエンジン」の機能として発明された。国家体制としてファシズムを採用したドイツやイタリアは、19世紀以来の欧州の覇権国だった英国を追い抜き、英国から覇権を奪うことを画策し、二度の大戦が起きた。 (覇権の起源)
 二度の大戦で、米国の力を借りて(見返りに米国に覇権を譲渡して英国は黒幕になり)独伊や日本を打ち負かした英国は、戦後、二度とファシズムを使って国力を急増させて米英覇権に対抗する国が出てこないよう、ファシズムを「極悪」のものとする国際プロパガンダを定着させた。戦後、米英覇権の傘下に入った欧州のエリート層は、ファシズムを極悪とする価値観を受け入れたが、エリートの外側を出発点とする極右勢力は「ファシズムを信奉して何が悪い」とラディカルに主張し続けている。タブー抜きで自国を強化したいと考えるなら、ファシズムの肯定があり得る選択になる。 (覇権の起源(2)ユダヤ・ネットワーク)
――欧州極右の本質 田中宇

わかりやすい。歴史も学ばなきゃダメだねぇ。


英語1500、フランス語1000、中国語ドイツ語800

LanguageTrainer

前回集計から3か月ちょい、英語の登録単語数が1500、フランス語が1000を突破した。中独も約800に。洋書を読んでいると知らない単語だらけなので辞書を引きまくり、載ってないことも多くweb検索する羽目に、そんなことを繰り返しているうちに登録数がみるみる増加してしまった。でも毎日のペース配分を考えると復習量は増やせない。いずれ数が落ち着くことを期待して。。どんな本でもそうだけれど、読めば読むほど知れば知るほど自分の無知が明らかになっていく。誰も何も知らないことを明らかにすることが生きる目的だったというソクラテスは偉大だ。
ある程度学習が進んでくるとともに、各言語の特性が見えてきた。英語・中国語は楽、フランス語は苦しい、韓国語は超難しい、など。いずれまとめる予定。


“growth” portfolios describe their holdings as companies with “above-average growth potential” or “favorable prospects for earnings growth.”

A company with an ordinary record cannot, without confusing the term, be called a growth company or a “growth stock” merely because its proponent expects it to do better than the average in the future. It is just a “promising company.” Graham is making a subtle but important point: If the definition of a growth stock is a company that will thrive in the future, then that’s not a definition at all, but wishful thinking. It’s like calling a sports team “the champions” before the season is over. This wishful thinking persists today; among mutual funds, “growth” portfolios describe their holdings as companies with “above-average growth potential” or “favorable prospects for earnings growth.” A better definition might be companies whose net earnings per share have increased by an annual average of at least 15% for at least five years running.(Meeting this definition in the past does not ensure that a company will meet it in the future.)
―The Intelligent Investor, Chapter 7, footnotes

最低5年間15%成長する「見込み」があること、がグロース株の定義。この定義がファンド内で定番になっているということは、これを満たさない成長株は上がらない。


段組みと改ページ

自作ニュースアプリで一番重要視するのが、記事の読みやすさと操作性だ。
太宰治 走れメロス
著作権の問題があるので、青空文庫のテキストを例にとる。若干マージンがとってあるものの、これをフルHDのディスプレイで表示すれば1行に100文字以上表示されてしまう。文章はほどよく長方形になっていると一番読みやすいが、こんな風に異様に横長に表示されていると読みづらい。段落内の一体どこを読んでいるのかわからなくなってくるし目が疲れる。これを解消するため、横幅を狭くすることが解決方法の1となる。新聞社のサイトをチェックしていると、大体1行の文字数は40〜50文字だ。それでは1行の文字数を45文字にしてみよう。
横幅を制限
段落が把握できる大きさの塊になり、読みやすさが向上した。ただし、幅を1/2にした分縦に長くなる。また画面の半分以上が空いてしまってもったいない。そこで新聞に倣って段組みを使ってみようと考えた。column-countを使用することで段組みは簡単に設定できる。
2段組
画面としては綺麗に見えるようになったがやはり縦に長い。しかもcolumn-countの機能はDIVタグの中身全体を分割して分けるので、2段組なら左側に全体の半分、右側に全体の半分が表示されてしまう。左側を大幅にスクロールしてから右側に移らなければいけないので、段組みがない場合よりもむしろ読みにくい。1画面で収まるようにしなければ使い勝手は悪い。
現時点で考えている仕組みとしては、次の通り。まず1画面に収まる大きさの文章を1つの単位として、画面に見やすいように配置する。2-3段組がちょうどよさそうなので、どちらかになるだろう。1画面に満たない記事は結合する。1画面を超える記事は分割する。表示する際に分割・結合の処理を都度行う。1画面程度のデータ量は大したことないので処理はすぐできるだろう。すべての処理を1画面単位で行うようにすれば統治も楽だし、スクロールやらページ番号付与やらもちょいちょいとやってしまえばよい。