森生明 – MBAバリュエーション

★★★★★

バリュエーションの入門書。この本の要点は次の式に集約される。

 

PV=C/(r-g)

 

PV→現在企業価値(Present Value)

C→キャッシュフロー(Cache flow)

r→キャッシュフローの安定性・リスク(risk)

g→キャッシュフローの成長性(growth)

 

大部分の記述がこの式を基礎として成り立っている。1冊かけてこの式の重要性を説いていると言っていいと思う。キャッシュフローを基にして考えている点が特徴的だ。

なお、(r-g)はほぼPERと等しい。つまりPERの高い企業は、PVを高く評価されている。すなわち企業の生み出すキャッシュを超える価値を市場に認められているということになる。

後半のM&Aを使った実例も面白い。M&Aの世界では、一つの目安として5年後の企業価値を算出し、買収価格を決定している。現在の企業価値は、5年後の価値をおり機関投資家の目で見ると、株価は5年後の企業価値を反映しているとみなし、そこからマイナスに乖離していれば買うしプラスに乖離していれば売る、ということになる。

おそらく入門中の入門の本なのだろう。C, r, gの求め方は若干記述があるものの具体性に欠ける。骨子は十二分に掴めるがもっと勉強が必要なことはよくわかった。次なるステップには次の本が必要だろう。。

 

企業価値評価 第5版 【上】

企業価値評価 第5版 【上】

  • 作者: マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウエッセルズ,本田桂子,柴山和久,中村正樹,三島大輔,坂本教晃,坂本貴則,桑原祐
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/08/31
  • メディア: 単行本
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私のような新参者にとっては非常に優れた本だが、著者の意見やコラムの分量が多く、体系的な内容が充実しているわけではない。フルプライス¥2,592を払うにはちょっと高い。


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