人は一般にただ己の分相応のものしか看取し理解するを得ない

けだし人は一般にただ己の分相応のものしか看取し理解するを得ないが故に、誠実ではあるが、しかし平凡にして情熱なくかつ頭のきわめて狭いクセノフォンもまたその畏敬せる師の本質の中から独り彼自身の性質に親縁あるもののみを了解し得たに止まるであろう。
――ソクラテスの弁明・クリトン 岩波文庫版 訳者解説(久保勉)

きついですな。我々も分相応のレベルを上げましょう。
直後

これに反して高遠深奥なる心霊と最高度の芸術的天稟とを兼ね具えたる最大の弟子プラトンは、その師の偉大なる人格と精神との本質を完全に理解し尊重しかつ表現し得たに違いない。

これは言い過ぎでは。。


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