望月 実, 花房 幸範 – 有価証券報告書を使った 決算書速読術


★★★☆☆
有価証券報告書とは何かも知らない頃に買った本で、読みやすく2時間くらいで一気に読めてしまった。読みやすいということは内容が薄いこととリンクしやすく、本書も例外ではなかった。決算書を貼り付けたページが多いことと、財務以外の解説を行う前半部分は特に内容に乏しくあまり読む価値がなかった。
後半の財務分析実例は2のブルドックソース(TOB)、5の伊勢丹・三越(合併)のトピックが面白かった。ハゲタカを読みたくなった。伊勢丹・三越の分析は実際に足を使ったリサーチがされており興味深い。ただし1の吉本興業、3のミクシィについては決算書を読み始めて3か月程度の私でもできそうな分析だったのでがっかりした。しかし会計士が決算書を見るにあたって、最も重視しているのは営業利益率のようだ、ということが分かったのは大きい。
出鱈目が書いてあるわけではなく著者の意気込みが感じられるものの、軽い読み物や入門書としてならよいが本格的に勉強しようと思っている人間にとっては不満の残る内容だ。気になる会社の有価証券報告書をいくつも読んだ方がためになる。フルプライスの1620円は割高、私が買った値段200円なら妥当と思われる。


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