Amon Tobin – Permutation (1998)


★★★★★
2年連続の2作目。
前作と比べて音質、ジャズ成分、薄気味悪さが大幅にアップした上に、ビートの破壊力が前作の2倍以上になっている。よくもまあ時間軸と波の高さしかない2次元のビートをこれほどまでバリエーション豊かに展開できるものだと思う。12曲全曲リズム萌えのできる非常に素晴らしいアルバムだ。今回のビートは野菜からスナック菓子へと粒状感もアップしている。さらにリズム隊以外の楽曲部もパワーを増しており、全曲を通してえも言われぬ緊迫感に包まれている。
どの曲もよいが、まず2曲目のBridgeが耳を引き付ける。サンプリングされているのは殆ど生ドラムだが、こいつが縦横無尽に延々暴れまわる。それでいて何故か後ろのジャズ音源と完全にマッチしている。爆音で聞けば爽快間違いなし。さらに4曲目Sordid、ただのビッグビートだと思ったら大間違い、後半に行くにしたがって何層にもわたるドラム捌きが展開されてゆく。7曲目Switchの冒頭部分はこの当時の音とは思えない意味不明の音が鳴っており、さらに9曲目Sultan Dropsも非常にインパクトの強い楽曲だ。曲名通り中東風だが、何か世界観が壊れていて、赤黒いどん底に押し付けられているような気になる。
非常にレベルの高いアルバムだと思う。リズムの王様だ。


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