CDレビュー: Verve Jazz Masters 54 : Woody Herman (1996)


★★★★★

ビッグバンドのリーダーにしてクラリネット&サクソフォン奏者のウディ・ハーマン特集。ジャケットではクラリネットを吹いてるけどCD内はサックスが主で、クラリネットはあまり出てこない。ビッグバンドにクラリネットはよく合う。高田馬場に仕事で通っていたとき、よくパチンコの宣伝をしているチンドン屋のクラリネット奏者が非常に上手だったこと、なんかを思い出した。

バンドにみなぎるエネルギーの量が尋常じゃない。どの曲もスピーカーやイヤホンが熱暴走しそうだ。ハーマンさんの音は癖が少なく落ち着いていて、ソロパートは常にぶっ飛ばし気味の演奏の中の一つの清涼剤となっているようだ。実際、バンド内のトランペットやトロンボーンのソロはアクが強く、こいつらをまとめるのは大変なことだろうなと思う。

例にもれずごった煮の曲順だがライブ音源が非常に多い。どの曲もよいが、特におすすめするのは、冒頭のベースがカッコよくラストが一風変わった3曲目Camel Walk、超高速で初めから最後まで心臓なりっぱなしの7曲目Caldonia、モダンジャズと上手に融合したラスト13曲目Dear John C。ビッグバンドジャズの超優良アルバムとして自信を持って薦められる1枚だ。

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